自己建設方式による土地の有効活用に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
Aさん(62歳)は、数年前に父親の相続により取得した自宅(建物とその敷地である甲土地)に居住しているが、駅前のタワーマンションを購入して移り住むことを検討している。
先日、Aさんが知り合いの不動産会社の社長に相談したところ、「甲土地は最寄駅に近く、都心へのアクセスもよい。賃貸マンション経営をしてみてはどうか」とアドバイスを受けた。
〈甲土地の概要〉
・形状・規模:間口20m×奥行20m、面積400㎡の長方形の土地
・接道:南側で幅員6mの公道に接している
・用途地域:近隣商業地域
・指定建蔽率:80%
・指定容積率:300%
・前面道路幅員による容積率の制限:前面道路幅員×6/10
・防火規制:準防火地域
・指定建蔽率および指定容積率とは、それぞれ都市計画において定められた数値である。
・特定行政庁が都道府県都市計画審議会の議を経て指定する区域ではない。
※上記以外の条件は考慮せず、各問に従うこと。
1 「Aさんが甲土地に賃貸マンションを建築した場合、相続税額の計算上、甲土地は貸宅地として評価されます」
2 「自己建設方式とは、Aさんがマンション等の建設資金の調達や建設工事の発注、建物の管理・運営を自ら行う手法です。Aさん自らが貸主となって所有するマンションの賃貸を行うためには、あらかじめ宅地建物取引業の免許を取得する必要があります」
3 「Aさんが金融機関から融資を受けて賃貸マンションを建築した場合、相続税額の計算上、当該借入金の残高は債務控除の対象となります」
正解: 3
要点: 正解は 3)。相続税の課税価格は「相続財産の価額-債務および葬式費用」で計算します。
相続税の課税価格は「相続財産の価額-債務および葬式費用」で計算します。被相続人が負っていた借入金は債務控除の対象となるため、賃貸マンションの建築資金として金融機関から借り入れた残高は、相続税額の計算上、財産の価額から差し引くことができます。よって選択肢3が最も適切です。自己建設方式は、土地所有者が自ら資金調達・建築発注・管理運営を行う方式で、収益を最大化できる一方、事業リスクをすべて自分で負う点が特徴です。
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