Aさんが、Y社債を《設例》の条件で購入した場合の最終利回り(年率・単利)として、次のうち最も適切なものはどれか。なお、計算にあたっては税金や手数料等を考慮せず、計算結果は%表示における小数点以下第3位を四捨五入している。

金融資産運用・一部改変

設例

会社員のAさん(40歳)は、X社株式(東京証券取引所上場銘柄)を購入したいと考えているが、株式投資をするに際して、債券投資との違いも理解しておきたいと考え、国内の大手企業が発行するY社債(特定公社債)も併せて検討することにした。
そこで、Aさんは、ファイナンシャル・プランナーのMさんに相談することにした。

〈X社に関する資料〉

項目金額等
総資産1兆円
自己資本(純資産)5,000億円
当期純利益320億円
年間配当金総額200億円
発行済株式数4億株
株価1,500円

〈Y社債に関する資料〉
発行会社:国内の大手企業
購入価格:104.5円(額面100円当たり)
表面利率:2.0%
利払日:年1回
残存期間:4年
償還価格:100円(額面100円当たり)
格付:A

※上記以外の条件は考慮せず、各問に従うこと。

1 0.84%
2 0.88%

なぜ違う: 0.88%は、償還差損を購入価格ではなく額面100円で割るなど分母の取り方を誤った場合に出る数値です。単利最終利回りの分母は購入価格104.5円です。

3 1.91%

なぜ違う: 1.91%は償還差損を年数で按分していない、あるいは表面利率のみを購入価格で割った(2.0÷104.5=1.91%)場合の数値で、これは直接利回りに当たります。

正解: 1

要点: 正解は 1)。最終利回り(単利)は「{表面利率+(償還価格-購入価格)÷残存期間}÷購入価格×100」で求めます。

最終利回り(単利)は「{表面利率+(償還価格-購入価格)÷残存期間}÷購入価格×100」で求めます。Y社債は表面利率2.0%、購入価格104.5円、償還価格100円、残存期間4年です。まず償還差損を年当たりに直すと(100円-104.5円)÷4年=△1.125円となります。次に年間の利子2.0円と合わせると2.0円-1.125円=0.875円です。これを購入価格104.5円で割ると0.875÷104.5×100=0.8373…%となり、小数点以下第3位を四捨五入して0.84%です。額面より高い価格(オーバーパー)で購入しているため、表面利率より最終利回りが低くなる点がポイントです。

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出典:一般社団法人金融財政事情研究会 ファイナンシャル・プランニング技能検定 3級実技試験(個人資産相談業務)2026年5月公表分 問6 を一部改変