固定利付債券(個人向け国債を除く)の一般的な特徴に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。

金融資産運用

1 市場金利の上昇は債券価格の下落要因となり、市場金利の低下は債券価格の上昇要因となる。

なぜ違う: 市場金利の上昇は既発債の相対的な魅力を下げて価格下落を招き、金利低下はその逆となる。記述は正しい。

2 発行体の財務状況の悪化や経営不振などにより、元金の償還や利払い等が履行されない可能性が高まることは、債券価格の下落要因となる。

なぜ違う: 信用力の低下は元利金が受け取れないリスクを高め、要求利回りが上昇するため債券価格の下落要因となる。記述は正しい。

3 景気が好況で物価が持続的に上昇する状態にある局面では、債券価格は上昇する傾向がある。
4 債券を償還までの期間の長短で比較した場合、他の条件が同一であれば、償還までの期間が長い債券のほうが、利回りの変化に対する価格の変動幅は大きくなる。

なぜ違う: 残存期間が長いほどデュレーションが大きく、同じ利回り変化に対する価格変動幅は大きくなる。記述は正しい。

正解: 3

要点: 正解は 3)。景気が良く物価が持続的に上昇する局面では、金融引締めやインフレ期待から市場金利が上昇しやすい。

景気が良く物価が持続的に上昇する局面では、金融引締めやインフレ期待から市場金利が上昇しやすい。固定利付債券は表面利率が固定されているため、市場金利が上がると相対的な魅力が下がり、価格は下落する。したがって「債券価格は上昇する傾向がある」とする3が不適切である。金利と債券価格は逆方向に動くという原則を、景気・物価という経路に置き換えて問うている。実務では、金利上昇が見込まれる局面で残存期間の短い債券へ入れ替え、価格変動リスクを抑える対応がとられる。

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出典:一般社団法人金融財政事情研究会/特定非営利活動法人日本ファイナンシャル・プランナーズ協会 ファイナンシャル・プランニング技能検定 2級学科試験 2025年5月公表分 問24