Mさんは、Y社債に投資する場合の留意点等について説明した。MさんのAさんに対する説明として、次のうち最も適切なものはどれか。

金融資産運用・一部改変

設例

会社員のAさん(40歳)は、X社株式(東京証券取引所上場銘柄)を購入したいと考えているが、株式投資をするに際して、債券投資との違いも理解しておきたいと考え、国内の大手企業が発行するY社債(特定公社債)も併せて検討することにした。
そこで、Aさんは、ファイナンシャル・プランナーのMさんに相談することにした。

〈X社に関する資料〉

項目金額等
総資産1兆円
自己資本(純資産)5,000億円
当期純利益320億円
年間配当金総額200億円
発行済株式数4億株
株価1,500円

〈Y社債に関する資料〉
発行会社:国内の大手企業
購入価格:104.5円(額面100円当たり)
表面利率:2.0%
利払日:年1回
残存期間:4年
償還価格:100円(額面100円当たり)
格付:A

※上記以外の条件は考慮せず、各問に従うこと。

1 「一般に、BBB(トリプルビー)格相当以上の格付が付された債券は、投資適格債とされます」
2 「Y社債の利子は、源泉分離課税の対象となり、利子の支払時において所得税および復興特別所得税と住民税の合計で10.21%相当額が源泉徴収等されます」

なぜ違う: 特定公社債の利子は源泉分離課税ではなく申告分離課税(申告不要も選択可)の対象で、税率は所得税・復興特別所得税と住民税を合わせて20.315%です。10.21%ではありません。

3 「一般に、残存期間や表面利率(クーポンレート)が同一であれば、格付の高い債券ほど利回りが高く、格付の低い債券ほど利回りが低くなります」

なぜ違う: 格付と利回りの関係が逆です。格付の高い債券ほど信用リスクが小さいため利回りは低く、格付の低い債券ほど利回りは高くなります。

正解: 1

要点: 正解は 1)。債券の格付は発行体の信用力を示す記号で、一般にBBB(トリプルビー)格相当以上が投資適格債、BB格相当以下が投機的格付債(ハイ・イールド債)に区分されます。

債券の格付は発行体の信用力を示す記号で、一般にBBB(トリプルビー)格相当以上が投資適格債、BB格相当以下が投機的格付債(ハイ・イールド債)に区分されます。この区分は機関投資家の運用基準などでも広く用いられており、選択肢1が最も適切です。信用リスクが高い(格付が低い)債券ほど投資家はより高いリスクプレミアムを求めるため価格が安くなり、結果として利回りは高くなります。したがって格付と利回りは逆方向に動く関係にあります。

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出典:一般社団法人金融財政事情研究会 ファイナンシャル・プランニング技能検定 3級実技試験(個人資産相談業務)2026年5月公表分 問5 を一部改変