Aさんのポートフォリオにおける各資産の構成比、期待収益率および標準偏差が下記の表のとおりであった場合、当該ポートフォリオの期待収益率として、最も適切なものはどれか。

金融資産運用

〈資産・構成比・期待収益率・標準偏差〉
預金:構成比60%/期待収益率0.1%/標準偏差0.0%
債券:構成比10%/期待収益率1.0%/標準偏差5.0%
株式:構成比30%/期待収益率7.0%/標準偏差15.0%

1 0.32%

なぜ違う: 各資産の期待収益率に構成比を掛けて合計すると0.06%+0.10%+2.10%=2.26%となる。0.32%はこの加重平均のいずれの計算過程からも導けない数値であり、構成比30%を占める株式の寄与2.10%が反映されていない。

2 1.10%

なぜ違う: 1.10%も加重平均の結果2.26%と一致せず、由来となる計算過程を特定できない数値である。正しくは0.1%×0.6+1.0%×0.1+7.0%×0.3=2.26%。

3 2.26%
4 2.70%

なぜ違う: 2.70%は3資産の期待収益率0.1%・1.0%・7.0%を構成比を無視して単純平均した値((0.1+1.0+7.0)÷3)であり、構成比60%を占める預金の影響が過小評価されている。

正解: 3

要点: 正解は 3)。ポートフォリオの期待収益率は、各資産の期待収益率を構成比で加重平均して求める。

ポートフォリオの期待収益率は、各資産の期待収益率を構成比で加重平均して求める。計算すると、0.1%×0.6=0.06%、1.0%×0.1=0.10%、7.0%×0.3=2.10%となり、合計は2.26%である。よって3が適切である。ここで重要なのは、期待収益率の計算に標準偏差は一切用いないという点である。標準偏差は各資産間の相関係数と組み合わせてポートフォリオのリスク(分散)を求める際に使う値であり、リスクは単純な加重平均にはならない(相関が1未満なら分散投資効果でリスクは加重平均より小さくなる)。

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出典:一般社団法人金融財政事情研究会/特定非営利活動法人日本ファイナンシャル・プランナーズ協会 ファイナンシャル・プランニング技能検定 2級学科試験 2025年5月公表分 問28