下記の〈資料〉に基づくファンドAとファンドBの過去5年間の運用パフォーマンスの比較評価に関する次の記述の空欄(ア)(イ)にあてはまる語句または数値の組合せとして、最も適切なものはどれか。

金融資産運用・一部改変

〈資料〉ファンドAとファンドBの過去5年間の運用パフォーマンス

ファンドAファンドB
実績収益率の平均値4.6%11.0%
実績収益率の標準偏差1.2%4.0%

ファンドの運用パフォーマンスに係る評価指標の1つとして、シャープレシオがある。無リスク金利を全期間にわたり1.0%とし、〈資料〉の数値により、ファンドAのシャープレシオの値を算出すると(ア)となる。同様にファンドBのシャープレシオの値を算出したうえで、両ファンドの運用パフォーマンスをシャープレシオで比較した場合、過去5年間は(イ)のほうが効率的に運用されたと判断される。

1 (ア)3.0(イ)ファンドA
2 (ア)3.4(イ)ファンドA

なぜ違う: (ア)を3.4とする点が誤り。ファンドAのシャープレシオは(4.6-1.0)÷1.2=3.0であり、無リスク金利を控除しない計算などでは3.4にならない。

3 (ア)3.0(イ)ファンドB

なぜ違う: (ア)3.0は正しいが、ファンドBのシャープレシオは2.5でファンドAの3.0を下回るため、効率的なのはファンドAである。

4 (ア)3.4(イ)ファンドB

なぜ違う: (ア)の数値が誤っているうえ、リスク調整後の効率性でもファンドBはファンドAに劣る。

正解: 1

要点: 正解は 1)。シャープレシオ=(ポートフォリオの収益率-無リスク金利)÷標準偏差で、1単位のリスクに対してどれだけ超過収益を得たかを示す。

シャープレシオ=(ポートフォリオの収益率-無リスク金利)÷標準偏差で、1単位のリスクに対してどれだけ超過収益を得たかを示す。ファンドAは(4.6%-1.0%)÷1.2%=3.0(ア)。ファンドBは(11.0%-1.0%)÷4.0%=2.5。数値が大きいほど効率的に運用されたと評価されるため、3.0のファンドAのほうが効率的(イ)となる。収益率の絶対値はファンドBが大きいが、リスク(標準偏差)が大きいため、リスク調整後では逆転する点が本問の要点であり、正解は1である。

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出典:一般社団法人金融財政事情研究会/特定非営利活動法人日本ファイナンシャル・プランナーズ協会 ファイナンシャル・プランニング技能検定 2級学科試験 2026年5月公表分 問28 を加工して作成