生命保険の保険料等の一般的な仕組みに関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。

リスク管理

1 責任準備金は、保険会社が将来の保険金等の支払のために、保険数理に基づいて算定し、積み立てる準備金である。

なぜ違う: 責任準備金は保険業法上、将来の保険金・給付金の支払に備えて保険数理に基づき積み立てが義務づけられている準備金である。

2 保険料のうち、将来の保険金等の支払財源となる純保険料は、予定死亡率と予定利率に基づいて計算される。

なぜ違う: 純保険料は死亡保険金等の支払財源であり、予定死亡率と予定利率を用いて計算される。予定事業費率は付加保険料の算定に用いる。

3 終身保険について、保険料の算定に用いられる予定利率が引き上げられた場合、新規契約の保険料は高くなる。
4 保険会社が実際に要した事業費が、保険料を算定する際に見込んでいた事業費よりも少なかった場合、費差益が生じる。

なぜ違う: 実際の事業費が予定事業費を下回れば費差益が生じる。同様に、死差益・利差益と合わせて剰余金の三利源を構成する。

正解: 3

要点: 正解は 3)。生命保険料は予定死亡率・予定利率・予定事業費率の3つの予定基礎率で算定される。

生命保険料は予定死亡率・予定利率・予定事業費率の3つの予定基礎率で算定される。予定利率は保険会社が契約者から預かった資金の運用であらかじめ見込む利回りであり、これが引き上げられると将来の運用収益を多く見込めるため、契約者から集めるべき保険料は少なくて済む。したがって「保険料は高くなる」とする3が不適切である。予定利率と保険料は逆方向に動く、と押さえておけばよい。低金利局面で貯蓄性保険の保険料が上がったのはこの裏返しである。

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出典:一般社団法人金融財政事情研究会/特定非営利活動法人日本ファイナンシャル・プランナーズ協会 ファイナンシャル・プランニング技能検定 2級学科試験 2025年5月公表分 問11